9月 27
上野のお山の芸大に行ってきました。理研BSIと芸大とで何かできないかという取り組みの打ち合わせというか顔合わせという感じの集まり。実際はピアノ演奏もあったしチェロ2台での歓迎もあったりで、芸大の方々からおもてなしをいただいたという感じです。
タリバンに爆破された例の仏像の天井壁画の再現であるとか、入槃図の仏様に細い金を貼り付ける技法とか、鉛筆一本で白黒の世界を描くとか、なんだか普段目にすることの無いNHKとかヒストリーチャンネルでみるようなすごい世界。一人一人が非常に濃いので、科学者なんてへなちょこは相手にならないなと思ったりしました。
2月に「脳科学と芸術」を開催したときに、小泉さんが「脳科学と芸術を結び付けるには、芸術を齧っている脳科学者が知った風に芸術を語るとか、科学好きの芸術家が科学を語るようなものでは駄目です」と言っていたのを思い出しました。「それぞれの道でとことん精進している芸術家と科学者が、何かを共有するために努力する。それが大事なんです」という小泉さんのお話は、僕には至言に思います。
最初からなんとなく言葉を共有できる科学者を連れてくるんじゃなくて、「えー、芸術なんて俺語れないよー。勘弁してください」っていうような一流の科学者に無理やりその人の仕事の話だけをさせて、芸大の学生もしくは教官がそこから何かを抽出するというような作業を繰り返すと何かが生まれてくるような気がします。逆に芸大の学生に自作を語らせるとかね。こういうことは色気を出すとたいてい失敗するんだから、枠だけ作って成り行きに任せるというのが良いんじゃないかと思いました。
“ゲージツ” に 3 件のコメント
コメント
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9月 27th, 2007 10:56 am
こちらの方には初めてレスさせていただきます(可能なのかな?)。
小泉さんのお話、逆説的にも聞こえますが、非常に感心しました。いいお話を教えて頂いてありがとうございました。
9月 27th, 2007 11:07 am
ゲージツ家のヒト達は世界を感じるという事に非常に貪欲ですからうまく回れば面白いことになると思います。昨今の「脳と芸術」は、小泉さんのおっしゃる視点が欠けている気がします。だからつまんないですよね。
9月 27th, 2007 8:29 pm
芸術とはいったい何を指すのでしょうか。音楽という芸術の中では、昨今作曲家は新しいものを作り出そうとします。しかし私は身体に害をあたえる要素の含まれるもの、環境に悪いもの、また道徳的に望ましくないものを芸術だとは思えません。私は、音楽愛好家ですが、芸術の意味を知りたいのです。芸術とは創作のことでしょうか。それとも、新しいものを生み出す力でしょうか。音楽の発生は人間の生活と深く結びつきます。そして音楽の普及は、教育的要素の中(宗教も含む)で広まったと思われます。芸術とは何を意味するのでしょうか。教えてください。