6月 17

SDIM1490

テスラロードスターに試乗して考えた事。まずは、よく出来ている。EVという新しい乗り物ながら、普通の乗り物として成立していて、全く違和感無く運転出来る。ただ、EVと言っても空を飛ぶ訳じゃないので操縦じゃなくて運転。

ロータスのコンポーネントを使っているので見ても乗っても真っ当な自動車だ。目の前のディスプレイには、バッテリー残量と、航続距離が表示されている。メーターはスピードメータとモーターの出力計。実にシンプル。カタログ上の航続距離は300キロ程度。箱根位ならギリギリ往復出来るか。

乗り出してみれば、やっぱり普通の自動車。スロットルオフでエンジンブレーキ?がえらく効く。回生ブレーキだから。アクセルを踏み込むと、重いはずのボディがスルスルと、そしてその後”ぎゅわーっ”と進む。エリーゼベースなのでミッドシップぽいかと言えば、なんとなく重心はもう少し後ろのリアアクセルあたりにある感じ。加速時の軽快さと、減速時に感じる重さが、これまでのクルマには無い特徴。小さくて重くて軽快っていうのがテスラロードスターのユニークな性格なのかもしれない。ついでに、据え切りのハンドルは重い。

加速は十分速い。外から見れば、”おおー!”なのかもしれないけど、モーターの音はあまり萌え要素が無いので、早さが視覚依存的。よく出来た内燃機関の、しかもカリカリな奴が見せる生き物のような鼓動も爆音も無い。なんとなく遠くでダイソンっぽい音がする。このあたりは、車内だけでも良いから、萌えな音をチューニングして再生して欲しいと思った。”ヒュイーン”っていう感じの甲高い音をぜひオプションで。

で、スポーツカーとして面白いかと言われれば、これまでと全く違うカテゴリーとして面白い。フェラーリなんかとは違うデジタルガジェットっぽい面白さ。言い換えると、生活の中で、これをいかに格好良く上手に使い倒すかというガジェットの楽しみがある。ちょうどiPadの使い方にみんなが頭を悩ませているように、テスラを使いこなすには知恵が要る。

テスラはクルマのようでクルマじゃない、何か新しいカテゴリのモノである事は確かだ。これが、ロータスというクルマの魅力を一番分かっている会社の工場で作られているというのが、なんとなくアイロニカルであり、実はそれが未来への道筋なのかもしれない。未来はいつも予想しないところからやって来る。

“テスラ第一考” に1件のコメント

  1. Tweets that mention BrainHackers - Naotaka Fujii -- Topsy.comさんのコメント:

    [...] This post was mentioned on Twitter by shinzo fukui and 山本一道@アップルップル, Naotaka Fujii. Naotaka Fujii said: ブログ更新 「テスラ第一考」 http://bit.ly/dtG42F [...]