12月 04

1ヶ月ほど前に山中先生のお宅にお呼ばれした時に、前から会いたいと思っていた八谷さんと会うことが出来て、視聴覚交換マシンの話を聞いていたら、動作する現物があるという話を聞いて、ぜひSRと一緒に体験する機会を作って欲しいですとお願いしたら快諾していただいた。

で、八谷さんの学生さんと一緒に理研まで来ていただいて、同時体験会をやってみた。視聴覚交換マシンはやっぱり良く出来ていた。アナログだけど、その分遅延が無くて、しかも無線にしてあるので、動きが自由ってのはやっぱり良い。
これは、やっぱり二人同時にやっているということに大きな意味があって、同じようなことを一人でやっても全然面白くないだろう。それと、周りのヒトはすぐ近くで見ていてもネタバレが起きなくて、やってるうちに、体験者と観客の間に自然なインタラクションが生まれるっていうのはすごく参考になった。

一方のSRだけど、八谷さんにも学生さんにも楽しんでいただけたようで良かった。学生さんはSRの仕組み自体よくわからないまま体験したヒトが多くて、レスポンスが大きくてこちらとしても非常に嬉しい限り。

視聴覚交換マシンに近い仕組みは、僕達のSRでもすでに実装していて、そこでの幽体離脱的な経験は視聴覚交換マシンと似ているのだけど、やはり体験者が一人であるということが根本的に違っていて、SRも複数同時体験を行えば、色々な事が立ち上がってくる可能性があって、それはそれでこれから楽しみな部分。

視点が変わってもあくまでVisuo-motor couplingを担保するのがSRシステムで、強制的にVisuo-motor decouplingさせるのが視聴覚交換マシンだと考えると、SRの方が操作としてはマイルドなんだけど、知らずに体験すると、その分ゾワゾワするような不安感というのが常にあって、いきなり暴力的にdecoupleする視聴覚交換マシンとは作用は異なっている。ただ、どちらも自分自身の視聴覚が操作されているという点では全く変わりがなくて、SRは時間、視聴覚交換マシンは運動と空間位置をハックされているというのが違いかな。

さらに、この間体験してきた石黒さんのジェミノイドを操作したときの幽体離脱的な経験とを合わせて考えると全部に共通する何かが出てきそうなんだけど、まだうまく言葉にできない。単純にコインの裏表というのともちょっと違うから、もう少し考えてみようと思う。それにしても20年前にこれを作ってたってのはやっぱりスゴイな。

今回の体験会は、多分EngadgetとWiredで記事にしていただけると思います。お楽しみに。