12月 22

昨日、稲見さんが座長のニコニコ学会βの研究100連発でトークした。

前回もお誘いをいただいていたんだけど、20個もネタ無いよと思ってお断りしてたら、池上さんとか岡ノ谷さんが話してるの聞いて、これなら僕にも出来るかもと思ったので、引き受けた。稲見さんからのお願いは断れないしw。

で、やってみたらすごく面白かった。前回のニコファーレは客としての参加だったんだけど、それとは全然違う参加者だけが感じる面白さ。それって、TEDxTokyoでスピーカーとして参加するのと、聴衆として参加するのが全く違うのと似ている。正直それが何なのかうまく言葉に出来ないのがもどかしいんだけど、終わった後の達成感はすごく似ている。

TEDxTokyoのフォーマットは、全てが入念に準備されている。スピーチの原稿を起こして、それをきちんと時間内に話すというスタイル。アドリブを挟む余裕は普通は無い。だから、トーク直前の緊張度はマックスで、やってみると本当に辛い。終わると喜びに変わるんだけど。

一方のニコニコ学会は、普段の講演と同じように緊張なく望めるけれど、それとは違うライブ感がある。とにかく気持ちがアガル。ニコファーレの大きさは、普通の大学の少し大きめの教室と同じ程度。でも独特の空間。 同じニコニコ学会でも幕張とはやっぱり違うらしい。

TEDxTokyoはプロフェッショナルかつユニークであることが強く要求されるのに対して、ニコニコ学会のフォーマットは学芸会に近い。学芸会は誰でも出られる。でも、知り合いのみんなは温かく見守ってくれるけれど、文脈を共有していない聴衆は冷たい。だから、誰でも出られるかわりに、聴衆に満足してもらうためにクオリティが要求される。それは瞬間的なネタでも構わないし、深い洞察力でも構わない。それぞれの芸風に応じたフォーマットが立体的に構築されているのがニコニコ学会の面白さなんだろうね。そういう意味ではTEDxTokyoのフォーマットは平面的でそれ自体は面白みが少ない。

TEDxTokyoのスピーカーがそのままニコニコ学会で通じるとも思えないし、その逆も無い気がする。例えばブラックさんがニコニコ学会でヨーヨーパフォーマンスを見せてくれても、スゲーんだが「何か違う?」感は出て来るだろう。キュレーションという点では、ニコニコ学会の方がバランスを取るのが大変な気がする。

多様なものを飲み込むフォーマットとしてのニコニコ学会の形は、すごく面白いと思うし、それは参加しないと分からない。プロが集まる学芸会には誰でも参加可能だから、我こそはという研究者は参加してみると良いよ。すごく楽しいから。

江渡さんありがとうございました。