12月 27

先週のニコニコ学会の第一セッションが色々物議を醸しているようで、なんとなく思ったことをまとめてみる。
1)渋谷君と池上さんの話は、ある程度彼らの共同作品とかのバックグラウンドを知っていないと分からない分かりにくい話で、さらに池上さんが渋谷君から引き出したかった議論の引き出しに失敗したので、評判が悪いのは仕方がないかな。あれは失敗。

2)ホリエモンとの「フワフワ」談義が噛み合わなかったのは、「フワフワ」したものが大学にしかあり得ないと主張するように見える池上さんと、「フワフワ」したものはどこにでもありうるし、別に税金使ってそういう場所を確保する必要はないんじゃないかっていうホリエモンの主張がすれ違ったこと。
多分池上さんは「フワフワ」したものは、大学以外にもあることは分かった上で、それでも大学という場所の特典の一つとして、価値があるんだと言いたかったのだと思う。
大学には、大学所属という帰属感があるから安心して「フワフワ」できるという特典がある。在野だとその安心感があまりないので「フワフワ」した弱い科学は根が張りにくいんじゃないかという懸念なんだと思う。弱い科学vs強い科学というのは昔から池上さんが議論のテーマにしているので、そういう意味で、弱い科学を持続的に維持する場所としての大学は価値があるように思う。在野の研究者は一人で終わることが多くて、それが継続されることは難しいから。

3)無意識を鍛えるというのは、無意識的に意図しない情報に晒されて鍛えられるという意味だと思う。環境が与える情報量としては多いほうが良いわけで、ネットに沢山の情報があるから同じという理屈は合わなくて、ネットの情報は自分から取りに行かないと無いのと同じ。
つまり、意図せず情報がプッシュされてくる環境としての大学は価値があるんじゃないかっていうことだろう。

4)高卒と大卒は明らかに違うというのは、僕は高卒のヒトと一緒に働いたことがないので分からない。違うかもしれないし違わないかもしれないけど、個人間のスキルの幅の方が学歴の幅と比較して大きいだろうから、議論としては不適切かな。

失敗と誤解が混ざると、文脈依存度の高い議論はパブリックな場所では難しいなと思った。

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