5月 06

連休中は広島と、九十九里浜の2カ所に行ってきた。広島は、呉の98歳の祖母に会いに行くのが目的。少し前に足の骨を折ってから、老人ホームにいるんだけど、とりあえず頭は元気なので、とにかくよくしゃべる。繰り返しは多いんだが、昔の事は本当によく覚えているから、話をふればとめどなく色んな話が出て来る。
とりあえず元気だったので、安心して、因島のおばさんのおうちへ移動。因島のふーおばちゃんは、お料理が上手で、瀬戸内海の幸をたらづんとお腹いっぱいごちそうになってきました。それにしても、因島に遊びに行く度に、どうしてこういう暮らしが出来ないんだろうって思うんだけど、多分思い切りが足りないだけで、今すぐにでも出来るはずなんだよね。

で、昨日はグラインダーマン田口さんに誘われて、九十九里浜に面したナイスな場所で芝刈り三昧。オーナーの小山田さんは57年のカルマンギア。さらに1929年のVelocetteっていう戦前のバイクとBuellにGTRが集まって、エンジン工学80年の進歩っていう図。29年のバイクは、バルブが剥き出しで、オイル足しながら走るんだそうだ。メカメカで凄くカッコいい。エンジンってこういう所から始まったんだねっていう感じでしみじみ。ちなみに、Velocetteのエンジン始動シーンはココに。
芝刈りの後は、近くの太陽の湯っていう日帰り温泉施設で汗を流して、おうちの裏のイタリアンでたらふく食べて帰宅。行きは2時間くらいかかりましたが、帰りは1時間半弱で着きました。GTRでも疲れちゃうんだから、29年のバイクに乗って帰るって、しかも横浜までってスゴイわ。尊敬する。昔スーパーセブンで仙台東京往復何回かやったけど、きっとそれよりも疲れるに違いない。
僕も趣味的なエンジンものが一台欲しいと思いました。誰かヒーレー位で良いから共同で買わないかな?
5月 03
去年の秋からここしばらく人体改造に勤しんでいる。最初に始めたのは歯列矯正で、これは、”invisalign”っていう光造形を使ったマウスピースをはめるだけの矯正でたらづんが先にやっていて、簡単そうだったからやってみた。僕の場合、歯列はそんなにひどいものではなかったのだけど、アメリカにしばらく住んでいると、もの凄く気になるようになってた。時には、矯正した方がいいよとハッキリ言うヒトもいて、そう言う時は「お前何様?」って思ったけど、今なら分かる。自分が矯正すると、他人の歯並びがすごく気になるから。
アメリカのきちんとした家で育って、きちんとした学校に行ってるアメリカ人は、間違いなく歯並びが綺麗だ。そして、間違いなく自分が苦労して矯正したヒトは、歯並びの悪いヒトを見ると、「あーあ、このヒトはそういうヒトなんだ」って思う。歯並びを気にした事がない僕が、自分が矯正を始めた後は、アイドルの八重歯を見ると気持ち悪くて仕方がなくなったのと同じか、もっとヒドイに違いない。ただ、これはアメリカ限定で、ヨーロッパはガチャガチャの歯並びの立派なヒトもいるから、アメリカ人と仕事するヒトは特に気をつけた方が良い。歯並びの良いアメリカ人は、間違いなく歯並びの悪いヒトをみると「残念だな」って思ってるから。口に出さないのはPCだけで、思ってるのは間違いない。
で、次は足の巻き爪の治療で、これは昔の太っていたよしみで足の親指が巻き爪で困ってた。なので、ワイヤーを埋め込む方法で治療開始。太さの違う二本の細いワイヤーを少し伸ばしたツメの先に小さな穴を開けて樹脂で固定。で、ワイヤーのテンションで巻いているツメを広げる仕組み。今1ヶ月経って、先端はほぼフラットで、ツメの付け根に向かって少しずつ平らになってきている。大体1ヶ月半を3セットということなので、8月くらいまでかかる感じ。これは痛くも痒くもないので、悩んでるヒトにはお勧めします。
さらに、巻き爪の治療してくれたクリニックがシミ取りのレーザーも専門にしてる美容クリニックだったので、ついでにこめかみから頬にかけて出来ていたシミを2種類のレーザーで治療。レーザーを当てた最初の2週間は、酔っぱらって転んで出来た擦過傷みたいな小さなカサブタが出来たけど、大体1週間でそれも取れて、大分目立たなくなった。一応だめ押しであと一回かける予定。
最後は、ここ2ヶ月くらい走るようになって、自分でもビックリする位走るのが嫌じゃなくなった。大体1回5キロちょっとを25-30分位のペースで週に3回くらい走る感じ?元々僕は100キロくらいある肥満児でしたから、運動に関しては非常に消極的で、自分から進んでやろうという気持ちが無かった。というか、多分、走るのが辛いというよりも、太った自分が無様に走るという事が嫌だったんだと思う。
でも、最近走れるようになったのは、その無様に走る自分が嫌じゃなくなったからな気がする。 今でも走ってる自分がガラスとかに映ってるのを見ると、カッコ悪いって思う。でも、あんまり気にならなくなった。この心境の変化は不思議だけど、まあ無様な自分をようやく受け入れる事が出来るようになったという事かなと。
で、走り始めて体幹の筋肉がついて、腰痛が大分楽になったというか、殆ど無くなったし、体重は殆ど変わらないけど、引き締まった感じがする。 今まで使っていなかった筋肉が動くようになったり、色々発見があって実に面白い。
これに髪の毛の問題とかあれば、さらに話は続くんだけど、髪に関しては心配事はないので、現状はそんなところ。
いずれにしても、人生も半ば以上を過ぎた所で、一度リセットするっていう感じでやってる楽しい人体改造ですが、やったからと言って人生の仕組みが何も変わらないっていうのも予想通り。?外見が多少変わっても、自分の社会の立ち位置なんかが変わる訳じゃないから、こんな事してもあんまり意味は無い。でも、やってみないと意味は無いって言えないから、やってみてるだけ。何も見返りを期待しないで、単純に楽しむんだったら、世の中には色んなオプションがあるんだよ。
3月 16

昨日は、ARS Electronica応募の打ち上げをしてきました。タイトルをMIRAGEとして、グラインダーマン田口さん渾身のアブストラクトが出せましたが、ご協力いただいた金本さんとevalaさんに伊豆さんを交えて、脇坂君含め総勢6人で大門のホルモン屋「夏冬」へ。
ここは、金本さんオススメのお店でしたが、実にウマイ。ホルモンなのに、肉を食べてる実感がすごい。レバーも口の中に残る変な感じもしないし、ハツとか軟骨なんかもでかくて素晴らしい。とにかく、数週間前からホルモンを待ち受ける状態になってたし、朝も夜に備えて普段より多めに走ったりして気力充実で望んで、最後まで食べ続けてしめて3000円って、お値段も素敵。
さらに〆のミニネパールカレーがすごく美味くて、お腹いっぱいだっていう金本さんのまで食べちゃう始末。オーナーの加藤さんがタイから帰ってきた頃に、また行きたい。とにかくウマーの2時間でした。上の写真みると、なんとなくイタリアンな素敵な感じがしますが、それは写真のせいで、実際はみなさん期待通りの煙モクモクのホルモン屋です。
その後は、近くのベルギーピールのお店シロナマで、ビールを飲んで、おっさん談義に花を咲かせたのでした。僕は12時に帰りましたが、他のヒトはまだまだといった感じだったので、もしかしたら、まだ続いてるかもしれません。
3月 11
昨日、DSフォーラムという大日本住友製薬主催の会合でトークをしてきた。内容は、社会性脳研究のサワリを1時間程お話したのだけど、聴衆の方々は精神科の先生達650人。その懇親会でお話できた先生方のお話がすごく面白かった。
今回の聴衆のみなさんは、大学の先生より、比較的開業の先生方が多かったように思う。なので、伺う話の生々しさは本当に勉強になった。
精神科は、診断一つとっても明確に切り分けられるものは無いし、病名がつけられたとしても、同じ病名の患者さんがみんなが同じじゃないという点が、他の診療科とは全然違う。そういう同一疾患内でのバリエーションの多様さが、精神科医を悩ませてきた。でも、その悩みっていうのは、基礎研究室レベルとは共有されていない。だから、疾患モデル作りました的なことを簡単に言っちゃったりする。モデルを作るのが大変なのはよく知っているけど、多分ほとんどの精神科医はそういう単純なモデルを受け入れていないだろう。だから、研究者は彼らの話に耳を傾けるべきなんだと思う。
で、そんな有意義な懇親会で、「先生の言っている”つながる”ってどういう意味ですか?震災後のみんなでつながって頑張ろうと同じですか?」という質問を受けた。それは、この一年考えていた事なのでちょっとまとめてみる。
僕の言う「つながる」は、ヒトの脳っていうのが、嫌でもなんでも身の回りの社会の影響、特に身近なヒト達の影響を受けてしまうという意味。だから、たとえ相手が目の前にいなくても、他人の様々な言動や振る舞いの影響を、そのヒトとの関係性に応じて受けてしまう。このどうしようもなく「つながってしまう」事をつながる脳、つまり社会脳の働きだと理解している。
一方で、それぞれのヒトは、それぞれの主観的な世界を生きている。僕の見ている世界は、たらづんの見ている世界とも違うし、誰のそれとも一致しない僕だけの世界だ。ということは、僕たちが同じ世界を生きているという事は、あくまで幻想にすぎなくて、本当の僕たちはどこまでいっても孤独にすぎない。
僕たちの脳が、強制的に周りの社会の影響を強く受けているのに、世界は自分で閉じている。この非対称な構造が色々な問題を引き起こし、僕たちにさまざまな事を考えさせる。
震災後の「つながろう」という言葉の意味は、僕たちは同じ世界を生きているのだという幻想を幻想ではなくて、事実として信じて行動しようという意味なのだろう。それは、世界は自分で閉じていると気がついた僕たちには、違和感を感じさせるけれど、あの破壊的な自然現象をみると、それでもそう言わないといけないと思ってしまう。
信じる力は、世界を理解するためのモデルで、それを疑う事がメタ認知という脳の働き。メタ認知によって、ヒトは様々な抽象的操作を可能にしたけれど、その一方で世界をありのままに(主観的でも)信じることが出来なくなった。それは本当に不幸なことだと思う。モデルが無い、信じる事が出来ない世界では、個人のどうしようもない孤独感が拡大する。脳は外部の影響を常に受けているのに。この非対称な構造が引き起こす不幸が、僕たちのかかえる根本的な問題なのだと思う。
ヒトが一般的な意味で「つながっている」のは幻想である。しかし、そういう幻想を持ち出さないと乗り切れない状況、何かを信じなければ乗り切れない事は実に多い。孤立した個が、つながっていると信じなければ乗り越えられない事。必要な時にはそれで良いと思うし、信じる力を使えば良い。
しかし、その危機を脱した時に、孤立した個に向き合うことをしなければ、そしてみんなに共通するモデルなんて本当は無いんだと言うことを受け入れなければ、きっと誰かの作ったモデルを生きる以外に方法がない。それはそれで幸せだけれど、疑う事を手に入れた僕たちとしては、すこし残念な生き方に思える。
疑う事は過酷だ。でもそういう過酷な生き方をしているヒトと一緒にいたいと僕は思う。もちろん状況に応じてビバークするように、時々は居心地のいいモデルを楽しみながら。
3月 09
1月の中頃にKMDの稲見さんにSRシステムを体験してもらったところ、「これはスゴイ。うーん、ARSで見た最近のどれよりもスゴイ。ARSに出したらいい。いや、出すべき!」というお褒めのお言葉をいただいたので、褒められるのに弱い僕達は、すっかり乗ってしまって、3月初めの締め切りに向けて急遽始動。
映像に関しては素人の集まりでしたが、グラインダーマン田口さんが、事務所に10日近く泊まりこんで、風呂にも入らず頑張ってくれたおかげで、素晴らしいアブストラクトが出来ました。音はevalaさんで、ピシッと締まって緊張感のあるものになりました。
うーん、感無量。
こういう事が色々出来るプラットフォームとしてSRシステムって本当に面白いと思うんだよなぁ。
とりあえずは、田口さんお疲れ様でした。もちろん、その他の関係者のみなさんもありがとうございました。
これで終わりじゃ無くて、ここから始めたいという田口さんのセリフの通りになることを祈っています。
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