2013/12 04

1ヶ月ほど前に山中先生のお宅にお呼ばれした時に、前から会いたいと思っていた八谷さんと会うことが出来て、視聴覚交換マシンの話を聞いていたら、動作する現物があるという話を聞いて、ぜひSRと一緒に体験する機会を作って欲しいですとお願いしたら快諾していただいた。

で、八谷さんの学生さんと一緒に理研まで来ていただいて、同時体験会をやってみた。視聴覚交換マシンはやっぱり良く出来ていた。アナログだけど、その分遅延が無くて、しかも無線にしてあるので、動きが自由ってのはやっぱり良い。
これは、やっぱり二人同時にやっているということに大きな意味があって、同じようなことを一人でやっても全然面白くないだろう。それと、周りのヒトはすぐ近くで見ていてもネタバレが起きなくて、やってるうちに、体験者と観客の間に自然なインタラクションが生まれるっていうのはすごく参考になった。

一方のSRだけど、八谷さんにも学生さんにも楽しんでいただけたようで良かった。学生さんはSRの仕組み自体よくわからないまま体験したヒトが多くて、レスポンスが大きくてこちらとしても非常に嬉しい限り。

視聴覚交換マシンに近い仕組みは、僕達のSRでもすでに実装していて、そこでの幽体離脱的な経験は視聴覚交換マシンと似ているのだけど、やはり体験者が一人であるということが根本的に違っていて、SRも複数同時体験を行えば、色々な事が立ち上がってくる可能性があって、それはそれでこれから楽しみな部分。

視点が変わってもあくまでVisuo-motor couplingを担保するのがSRシステムで、強制的にVisuo-motor decouplingさせるのが視聴覚交換マシンだと考えると、SRの方が操作としてはマイルドなんだけど、知らずに体験すると、その分ゾワゾワするような不安感というのが常にあって、いきなり暴力的にdecoupleする視聴覚交換マシンとは作用は異なっている。ただ、どちらも自分自身の視聴覚が操作されているという点では全く変わりがなくて、SRは時間、視聴覚交換マシンは運動と空間位置をハックされているというのが違いかな。

さらに、この間体験してきた石黒さんのジェミノイドを操作したときの幽体離脱的な経験とを合わせて考えると全部に共通する何かが出てきそうなんだけど、まだうまく言葉にできない。単純にコインの裏表というのともちょっと違うから、もう少し考えてみようと思う。それにしても20年前にこれを作ってたってのはやっぱりスゴイな。

今回の体験会は、多分EngadgetとWiredで記事にしていただけると思います。お楽しみに。

2013/11 22

今日東京モーターショーに行って来た。実はモーターショーって初めて。今回は、ちょっと前にトークしたトヨタさんからチケットを頂いて、さらに先週インタビューしていただいたAXISからプレス用パーキングをもらってのワラシベ長者的な感じ。やっぱりお台場は近くて良い。

で、一通り見て回って、気に入ったのはAudiのルマンe-tronが断然一番。実にカッコいい。あんな小さなウィンドウで昼夜問わず24時間走るとか、ちょっと信じられない。

後は、奥山さんの新型クーペのKode9はちょっとグッと来た。ベースが1200万っていうのは、結構悩ましい金額。

レクサスのクーペは、青山にしばらく置いてあったから新しさも感じなかったし、その他のモデルは、ほとんどが事前に写真で見たのと印象が変わらないので、あまり印象に残らず。スズキのHustlerはちょっと新しい感じがしたけど、イヴォークの焼き直しだからそんなもんかなと。日産のFreeflowは思ったより小さくて、サイズ的には初代シルビアというよりチェリーって感じ。あくまで印象ですけど。NSXはフツーで、S660は見損ねたので分からない。コンパニオンのお姉さんはスバルが攻めてる感じで個人的には一番の好み。

やっぱり自動車産業って大きいんだなって実感しました。

2013/11 19

去年の2月から走り始めて、Nike+で記録を取り始めたのが11月から。上の画像はNike+での通算距離なので、大体1年で1500キロ程度走ったことになる。月にすると120キロちょっと、大体一日おきで走っているので、一回平均8キロ程度にキロあたり5分半平均ってところ。

元々高校生の時に100キロくらいあったデブだったので、自分が走る事が出来るなんて想像つかなかったんだけど、なんとなく続いていて、これが結構楽しい。というか、今のところ日常生活の最大の娯楽になっていたりする。走りだす前は、いつも嫌なんだけど、走っている途中はなかなか楽しい。
僕は集団行動が全く出来ないヒトなので、一人で好きな時に好きなだけ走れると言うのは性に合っているみたいだ。それと、走るのって、全身運動なんだなってのに気がついたのはすごく面白くて、本当に全身の筋肉の厚みとかが変わって来るのが本当に楽しい。筋トレと違って、どこがどう変化するのかが予想つかないのがまた楽しい。
ついでに言うなら、ランニングウェアもカッコいいのが沢山あるので、それを着るだけでアガルのも楽しい。

気がつけば、周りで定期的に走っている友達も増えて来て、まさにBorn to Runなのだなと思ったりしてる毎日。

2013/11 16

えーっと、なんか8月位からアクセス制限されてたみたいで、面倒なので放っておいたらそのままになってて、特に緊急で書きたい事も無かったのでご無沙汰です。とか言っても、日々の思いつきはメモ帳代わりのTwitterでツイートしてるので、別に新しい事も無いですが、気が向いたので簡単な近況報告。

9月に「拡張する脳」っていう本が新潮社から出ました。この本では、「つながる脳」の後の4年の間に僕の研究グループでやって来た事をまとめてあります。その殆どが、研究過程の細々した事とか、その途中で湧き起って来た疑問を説明しているだけなので、一般的な脳科学の知識が欲しいヒトには全くお勧め出来ません。

僕は、もともとのバックグラウンドが医学なので、いわゆる認知科学に関する系統的な教育を全く受けていません。大学院でも自分の研究に関係する論文は読んだし、知識も十分だと思うけど、それ以外の部分では素人と同じレベルです。
そういう僕がいわゆる”脳科学”の教科書的なお話を書ける訳がないのです。ドーパミンがどうとか、セロトニンがどうとか、 見て来たように書く事は出来ますけど、そんな受け売りの話をしてもつまらないし、価値はない。セロトニン出してみんなが幸せになれるっていうなら、みんな本読んで幸せになれば良いよね。うんうん。でも、そういう本を読んで幸せになったヒトなんかいないよね。たぶん。

なので、僕が書くテキストは原則的に僕が自分で経験して考えた事だけです。誰かの受け売りではなくて、自分の経験を自分の言葉で書いてきました。ときどき僕の書いた内容が、どこそこの哲学者が言ったこととよく似ているとかよく言われるんだけど、そういうの本当に全然知らなくて、たまたま似た話になったんだろうなとしか思わない。っていうか、僕が抱えてる問題なんて大した事無くて、誰だって共通持ってる問題なんだから、似たような議論になるのは全然不思議じゃないよね。
ただ違うのは、僕の場合は、経験が考えることの先にあることかな。考える前にまず動くスタイルは、きっと根本的に違う気がする。

本の中でも書きましたけれど、僕の研究スタイルは 仮説検証型ではなくて、探索型です。詳細は本を読んでいただくとして、探索型研究の話を書くって言うのは探検記を書くようなものです。なので、僕の本は基本的に探検記です。そういう意味では、自分で読み返しても結構面白い。僕の研究分野のバックグラウンドを知らないヒトが読んでも面白いように、今回は緑さんというライターの方にお手伝いいただいているので、これまでよりは読みやすいはずです。

まあ、そういう本なので、時間が経ってもそんなに陳腐化しないんじゃないかと思います。ものがたりは、途中にあるんであって、ゴールにあるんじゃないからね。

「拡張する脳」では、「つながる脳」と違って、いくつかの全然方向の違う研究テーマを扱っています。内容的には発散気味に思えるかもしれないけれど、僕の中では全く矛盾がなく全部が同じ方向を向いているので、そういう事をこれから分かってもらえるような努力をしないといけないなというのは、近頃の自分を振り返って思う事だったりします。

本屋さんで見つけたら立ち読みしてみて下さい。 装幀がとてもカッコいいです。ジャケ買いしても後悔しないかもw

2013/07 07

最近、欲しいものが全然無くなって来た。本当に無い。ビックリする。

今までは、興味のあるもので、まだ手に入れていないものに対して、なんとなくの憧れがあって、それを手に入れたらどうなるのだろうかという夢みたいな気持ちが絶えずあった。

だけど、そこそこの年齢になって、そこそこのお金が貯まって、好きな車でいうなら、マクラーレンF1は買えないけど。頑張ればMP4-12Cは買えるかもしれない。時計だって、僕が一番好きなランゲ1をプラチナで買ったとしても、オリジナルのランゲ1なら、まあたかが知れている。服だって、好きなものを買おうと思えばまあ買える。みたいな感じになってみると、逆に実際に買おうっていう気にならない。

靴なんかは一時期Edward GreenとJohn Lobbを結構集めたけど、結局普段一番履いてるのは、メレルのペタンコ靴だったりする。メガネだって沢山持ってたけど、今使っている竹のフレームのメガネを買ってからはほぼ7−8年一本も買ってない。

なんというか、このままだと仙人になっちゃうんじゃないかと心配でしょうがない。本当に。だから、あえて肉々って騒ぎ立てたりしてる。本当はどうでも良いんだけど。

でも、欲しいと思うものが無い訳では無くて、ここ1年以上続けているランニング用の道具類は欲しいと思う。機能的に必要だから。まあ、物欲なんて必要ベースで考えればそんなに無くても良いものなのかもしれないけど、なんとなく寂しいなと思うこの頃です。